とうとう五十路になりました ~ いなきち

結局、X-T1 の AF は使えるのか?

メーカの言葉を信じれば、先日のファームアップで大幅に AF 性能が上がったはずの X-T1。
しかし・・・


最初、ファームアップのアナウンスを聞いた時のワタクシの印象はと言うと、灰色でした。
そんなうまくいくはず無い、と。

で、実際に使ってみた今の印象は・・・限りなく黒に近い灰色、です。
「使えるか使えないかどちらだ?」と問われれば、「使えない」と答えます。


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【大内】 FUJIFILM X-T1 / XF 50-140mm F2.8 R LM OIS WR / F2.8・1/2000(-0.3) / ISO3200 / JPEG(VELVIA)  ※AF-S、シングルポイント(大きさ:最小)
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羽ばたきながら吸水しているカラスアゲハ。
まだ綺麗な個体だったので、喜び勇んで撮りましたが、拡大するとチョウに全然ピンが来ていません。
それどころか、背景も含め、イマイチどこにピンが来ているか不明です。
拡大していない写真を見ると、チョウの右下にある貝殻がやや鮮明に写っているようなので、ひょっとしたらレンズの偏心もあるかもしれませんが・・・


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【大内】 FUJIFILM X-T1 / XF 50-140mm F2.8 R LM OIS WR / F2.8 AE / ISO200 / JPEG(PROVIA)  ※AF-S、シングルポイント(大きさ:最小)

中央の鳩にピントを合わせたはずが、どこにもピンが来ていません。
鳩の少し後にピンがありそうな気がしますが、はっきりしていませんね。
このレンズの実力を考えると、合焦部はかなり鮮鋭に写るはず・・・
ピント、どこに行ったのかしら?

しかもこのカット、同一条件で4枚撮って、内2枚がこの現象でした。


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【大内】 FUJIFILM X-T1 / XF 50-140mm F2.8 R LM OIS WR / F2.8 AE / ISO200 / JPEG(PROVIA)  ※AF-S、シングルポイント(大きさ:最小)

近くの被写体なら、合焦率も上がるはずと期待していましたが・・・何これ?
確かに鳩の頭にフォーカスポイントを合わせたはずなんですが、なぜかフォーカスポイントの周囲に合焦部は皆無。
間違い無く合焦音が鳴ってからシャッタを押したのに、ねぇ。

ちなみに、AF-Sはフォーカス優先シャッタに設定してありますゾ。


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【長崎】 FUJIFILM X-T1 / XF 60mm F2.4 MACRO R / F4 AE / ISO200 / JPEG(VELVIA)  ※AF-S、シングルポイント(大きさ:中)

う~ん。。。
確かに花びらはコントラストが低いけれど、これが合わないようじゃ、どうしようもないですな。
しかも、フォーカスポイントから全然離れたところにピンが来るなんて、詐欺じゃないかしら?
せめて合焦音が鳴らなければ、MF に切り替えるなり諦めるなり(笑)するんですけどねぇ。


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【大内】 FUJIFILM X-T1 / XF 50-140mm F2.8 R LM OIS WR / F2.8 AE / ISO200 / JPEG(VELVIA)  ※AF-S、シングルポイント(大きさ:最小)

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ヘタの部分にフォーカスポイントを合わせて撮った結果、見事にピンが抜けました。
驚くことに、ピンは果実と背景の境目にあるようで、どう考えてもヘタの方がコントラストが高いのに、いったいどうしてこのような結果になるのか不思議で仕方がありません。


少し前に上げた、AF-C で BMX を追った記事では、なかなかの好印象でしたが、ワタクシの好きな街角の花や昆虫を撮るには、やっぱり「使えない」という感想になりました。

もちろん、ちゃんとピンが来ることもありますが、1カット撮るのに念のため何回もシャッタを押すなんて、撮影に対するストレスが生じる原因になり、結果的に撮影が楽しくなくなるのです。
シャッタ音も、この手のカメラにしてはガッチャンガッチャンとうるさいし、ねぇ。
せっかく素晴らしい発色と、良い写りのレンズが揃っているのに、どうにも隙が目立つカメラだなぁ。

FUJIFILM さん、こんな状況では、もう一度ファームアップしてくれないと、またぞろ浮気虫がうずきますゾ(笑)


ところで、雑誌などでは、ワタクシのような感想が聞かれないのは大人の事情でしょうかね、フッ。


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by inakichi88 | 2015-07-22 15:05 | カメラやレンズ | Comments(11)
Commented by SAKURA at 2015-07-22 16:34 x
私の訪問先でもこのX-T1を愛用している皆さんってとっても多いです。が、このフォームアップについてはあまりコメントがないですね。それだけ模様眺め、、、でしょうか?
ただ、クレームを言うのは簡単ですがちゃんとこうして立証をしているのはすごい参考になります。
実はX-T1も興味のある機種でした。ちょっとばっかし~再検討が必要のようですね。
Commented by mjiiji_hbaaba at 2015-07-22 21:49
AFって、物凄い罪作りなものじゃないでしょうかね

私、かなり振り回されて余計な神経と時間を費やされてしまうことが多々あります
私のD810のこの個体だけのことなのかもしれませんが、この前ニコンのSCで調整してもらったのに、もう思いっきりズレてました。特に、他社製レンズに相性が悪くなるようにしてるのでは?と勘ぐりたくなるくらい、付け替えるたびにズレが変化してしまいます
TOKINAのレンズ、SC調整時には-6だったのが、今回は+6にしないと合焦しませんでした。

これまでは、AFって、そんなものかとあまり気にしてませんでしたが、Otus手にしたら、あれ?AFより気が楽だぞっていう感じになってきました
AF、付いてると合ってるだろうかと気になりますが、いっそのこと無い方が気が楽ですね
ピンズレしたら自分のせいなので、悔いも残りません

AFレンズも動体でなければMFでと、使い分けていこうかと思うこのごろです
Commented by inakichi88 at 2015-07-23 14:37
SAKURAさん、こんにちは。
推測の域を出ませんが、恐らく皆さん、あまり AF の改善は感じないものの、「こんなはずがない。もっと良くなっているはずだ。」と思ってらっしゃる方が多いのではないかと思います。
もちろん、使うレンズや被写体によって、特段問題ない場合も多いのですが、先のファームアップにより、却って精度が落ちたようにも感じています。
E-M1は使ったことがないので正確な比較はできませんが、どうもE-M1の方が総合的に信頼度が高い気がしています。
X-T1、色を含めた描写は、とても良いものを持っているんですけどねぇ・・・
Commented by inakichi88 at 2015-07-23 14:43
mjiiji_hbaabaさん、こんにちは。
暑い日が続いておりますが、お変わりございませんか?

なるほど、技術の進歩のおかげで、却ってわずらわしさを感じてしまう、と言うことですね~。
精密機械は、確かにそのようなことを感じることが多いですね。

じいじさまの場合は、TOKINAとの相性が良くないのかもしれませんね。
仰っている勘繰りも、頭から否定できませんもの(笑)

MFが楽しいレンズ、ってのは、ピントのピークがはっきりわかり、ピントリングの操作性にも優れていると言うことで、相当良いレンズだと思います。
さすがはOtus、って感じですね!
Commented by greenfiddler at 2015-07-24 09:38 x
T-1のアップデート、
FUJI使いの皆さんは「はいはい、またAF進化(笑)ね」
と皆さん諦め気味なんじゃないでしょうか?
これがE2とかM2あたりならまぁ許せるんですが、
T-1のスタイルと触れ込みからすると許容しかねますよね。
AFなら、オリのE-M1どころか初代E-M5にも負けるんじゃないかしら。

緑の果実のヘタですが、これだけは「ヘタv.s.果実」より
「果実v.s.背景」の方が輝度差が大きいと思います。
僕のE2で撮っても100%抜けます

それより何より、F2.8通し10万超えのレンズで偏心って
考えたくないっすねぇ…
Commented by kame3z at 2015-07-25 09:25
写真はピントが命ですからねぇ〜
先日、調整に出したシグマは、とても素晴らしい写りになりました。
調整がうまくいかなければ、処分も考えたのですが。。。
そういえば、OLYMPUSではあまりピントで悩むことはなかったかなぁ。。。
Commented by inakichi88 at 2015-08-10 09:58
greenfiddlerさん、
今回のファームアップに対するアマチュアの感想があまり聞こえてこないので、ひょっとしたら恩恵にあずかっている方もいるかもしれませんが、少なくともワタクシはガッカリしている口です。
FUJIは大々的に宣伝しすぎたと思うのですが・・・
やはり風景&スナップ専用にするしかなさそうに思えます。

その後詳細に調べましたが、どうやら偏芯はなさそうな感じで一安心で~す。
Commented by inakichi88 at 2015-08-10 10:00
フォトンさん、おはようございます。
いつもながら、ご無沙汰しちゃってすみません。

そうなんですよ。
ワタクシもE-M5でピントの問題を感じたことは記憶にありません。
オリのミラーレス機は、技術的に熟成している気がしますね。
対してFUJIは、まだまだシステムの信頼性が低い感じです。
Commented by 田中 at 2015-09-17 15:39 x
XF50-140mmに手振れ補正OFFがあります。3脚使用の際は 手振れ補正OFFにするように とメーカは言っています。手持ちのときでも、高速シャッターで切れる場合 手振れ補正OFF を試したらピントはどうなるのでしょうか?
Commented by 田中 at 2015-09-17 15:56 x
[すみません、追記です。] XF50-140mmで絞りを開放でなく5.6とか8に絞ったらば、もっと気持ちのよいピント具合になるのではないでしょうか?
Commented by inakichi88 at 2015-09-18 10:26
田中さん、おはようございます。
ご訪問の上、コメントまでいただき、ありがとうございます。

ワタクシは100%手持ちで撮っていて、シャッタ速度が速い場合でも、手ぶれ補正を切ることはしていません。
いちいち切り替えるのが面倒臭いからです(笑)
確かに、X-T1の手ぶれ補正は動作が怪しいかもしれないと感じているので、機会があったら手振れ補正切を試してみます。
ただ、長焦点域で手ぶれ補正切だと、ファインダ像が安定しないため、構図を決めるのがちょっと大変かもしれません。

また、撮影状況次第では、絞ることで計算上は被写界深度内に収めることができるかもしれませんが、以前に比べレンズの解像度が増した上に、モニタで簡単に拡大できる現代の鑑賞環境では、ピントの芯が来ていないことは分かってしまうと思います。
全くの私見ですが、従来の銀塩機ベースの被写界深度表は、一絞りから二絞り程度甘いと思っています。
いずれにしろ、せっかくの大口径レンズですから、絞りは開け気味で使いたくなりますね~。

ところで、お名前から察するに、もしかして希美男さん?(笑)
いや、長徳さんだったりして(爆)

宜しければまた遊びにいらしてくださいね~!
ありがとうございました。
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