とうとう五十路になりました ~ いなきち

X-T1 に思うこと

X-T1 を購入してからもうすぐ一年。

画質面に関しては、概ね素晴らしいと思います。
フィルムライクな色が楽しいし、良いレンズが揃っていることと相まって、撮った画像を見るのが楽しいカメラではあります。
ただ、ハイライトの階調が、なぜあんなに圧縮されているのか、そこが疑問です。
後処理をかけると、失っているように見える階調が引き出せることから、データ的には十分な階調性を持っていると思われます。
てことは、このような画作り、と言うことなんでしょうか。
また、使用するレンズに関わらず、ハイライトの輪郭がごく微妙ながら滲む傾向があるようで、その部分のコントラストが低下します。
具体的には、ハイライトの隣にシャドーがあると、シャドーが浮いて締まりが悪くなるのです。
これはどうにかして欲しいなぁ。


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【長崎】 FUJIFILM X-T1 / XF 23mm F1.4 R / 多重露光 / JPEG(VELVIA)


さて、問題は操作性。
巷でもよく言われていますが、ストレスなく使うのが難しいカメラです。
もちろん、操作性の悪さに対する許容度は人それぞれでしょうし、撮るものや撮り方によっても違ってくるでしょう。
それ故、あくまでも「ワタクシの場合は」と言う注釈付きですが、理解に苦しむ点が多々あります。
先ほど「撮った画像を見るのが楽しい」と述べましたが、「撮っていて楽しい」とは思えないんですよ。

そもそも、X-T1 の外観を見た瞬間、誰もが操作性に気を配ったカメラだと思うでしょう。
シャッタ速度、ISO感度、露出補正がダイアル式ですし、ほとんどのレンズには絞り環が付いています。
初心者ならそれほど恩恵はなさそうですが、カメラに慣れた人ほどそそられる仕様な訳で、操作性の良さに多大な期待をかけ購入するのでしょうが・・・結果ガッカリ、と。
だって、その他のダイアルが小さい上に突起が少なく、クリック感も頼りないせいで、非常~に押しにくいんだもの。


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【長崎】 FUJIFILM X-T1 / XF 23mm F1.4 R / 多重露光 / JPEG(VELVIA)


ここで不思議に思うのが、なぜ FUJI はこの操作性の悪さをそのまま善しとし、販売したのでしょうか?
社内で問題視されなかったのかしら?
試作機をプロの方が試用した段階で、当然指摘があったと思うのですが、まさかの無視?
ま、大人の事情、ですかね(笑)

極寒の地で X-T1 をメインカメラとして使われ、その画質を絶賛されているプロの方がいますが、グローブを付けたままこのカメラをまともに操作できるとはとても思えません。
それでも愛用されているのだから、よほど画質に惚れているのだなぁ、とは思いますが、よくここのカメラで撮る気がするなぁ、とも思います。
きっと、言いたいことを我慢しているのだろうなぁ。
ワタクシは、メーカのプロパガンダに乗せられるほど若くはありませんが、特にカメラでは実際に使ってみないと分からないことが多いので、べた褒めばかりで悪い点を指摘しない方の話しは、プロ・アマ問わず、話半分に聞いておく方がよさそうに思えます。
アマチュアの機材選定の大きなファクタとして、プロの方の作例やレビューは大いに参考になる訳で、プロには是々非々でいってもらわないと、あまりの絶賛ぶりには、ちょっと裏が見えた感じがしてシラケちゃうんですよね・・・

操作性については、もう聞き飽きたし言い飽きたので、これ以上は述べたくありませんが、最後に一つだけ言うとすると、このサイズで操作性を求めちゃいけない、と言うのは事実だと思います。
もうこの手のカメラには、ミラーレスといえども大型化してもよろしいのではないでしょうか。
オリンパスが E-5 後継機を諦め(多分ですケド)、より小型化を歩んでマイクロフォーサーズに移行した流れが正解だったとすると、FUJI としても大型化にはなかなか踏み切れないでしょうが・・・
となると、小型化のまま操作性をよくするには「音声認識」しかない、と思うのです。
以前のブログで、今後のカメラ、特に小型のミラーレスには、操作性向上のためには音声認識が必要だと述べた(http://minarai39.blog112.fc2.com/blog-entry-438.html)ことがありますが、あのアイデア、真剣に考えてくれませんかね。


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【長崎】 FUJIFILM X-T1 / XF 23mm F1.4 R / 多重露光 / JPEG(VELVIA)


今日の午前中、近くを一周しながら多重露光で遊んでみたのですが、この機能、スナップで遊ぶには全然使えません。
このモードを初めて使って驚いたのですが、1枚撮った画像を一旦保存して、任意のタイミング呼び出して2枚目を重ねる、と言う多重露光の定番手順ができないのです。
このカメラの多重露光は、モードダイアルを専用位置に動かし、1枚目を撮ったらそのまま2枚目を撮る仕様です。
2枚目は、間髪入れずに撮らないといけません。
なぜなら、カメラがスリープ状態に移行した途端、1枚目が消えちゃうから(驚)
これだと、1枚目を撮ってから2枚目の被写体を探すまで、せいぜい50メートル、いや気持ち的には10メートル動けるかどうか。
綿密に計画したスタジオ撮影ならまだしも、スナップでは使い物になりませんな。
こんなオマケみたいな機能なら、普通に撮って家に帰って Photoshop で合成しますよ、ホント。

なになに? スリープ切れば良いじゃん、ですって?
バッテリ持ちを良くしてから言って欲しいですね~。


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【長崎】 FUJIFILM X-T1 / XF 23mm F1.4 R / 多重露光 / JPEG(VELVIA)


そもそも、アマチュアが X-T1 に求めるのは何か?
人それぞれでしょうが、「ダイアルを使った操作性」以外だと、ほとんどの方が「 FUJI の色」と答えるんじゃないでしょうか。
だとしたら、いらない機能が多すぎます。
今日試した、使えない多重露光しかり、トイカメラなどのフィルタ系しかり。
フィルムで鳴らした懐古主義のオッサンと、形から入る今どきのデジタル男子、それに加え、都会的なファッションセンス溢れるオシャレな婦女子、これらを全部取り込もうとしているイヤラシい魂胆が見え見えなんですよ。

一言で言うと、軽薄です。
一本筋が通ったポリシーを感じません。
軽薄の神様みたいなワタクシが言うのですから、絶対間違いありません(爆)


この多機能ぶりはオリンパスも似たような路線ですが、あちらさんはカメラとしての骨格がしっかりしており、基本機能がこなれているので枝葉に走って良いのです。
ミラーレスカメラとしてはまだまだ発展途上である FUJI が、後を追いかけて似たようなことをやってはイカンのです。
とにかく幅広い購買層に売って、次機種の開発費を稼ごうとする目論見はわかります。
わかりはしますが、全てのカメラがどんどん高機能化している現状の中、シンプルな機能のカメラは逆に差別化となり、昔から写真文化の担い手として歴史に燦然と輝く、信頼できる FUJIFILM のブランドイメージにピッタリだと思います。
この際、「オシャレなシティーカメラ」と言う位置づけは下位機種に任せて、X-T1 には真っ直ぐにカメラとしての使いやすさ、基本機能の充実を目指して欲しいものです。

あ、X-Pro シリーズも同様にお願いします。
いくら名前が X-Pro だからといって、間違ってもクロスプロセス(英語だとXpro)なんて載せてはいけません!
あ、クロスプロセスはフィルム由来だから善し、なのかも(笑)


・・・売れるかどうか、保証はしませんケド。
多分、売れんな(爆)



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旧ブログ「私、ボケたくございません。」はこちら → http://minarai39.blog112.fc2.com/
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by inakichi88 | 2015-03-29 13:53 | 巴川散歩
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