とうとう五十路になりました ~ いなきち

X-T1での手持ちMFマクロ

X-T1での手持ちマクロ撮影について、ワタクシの感じたことをまとめてみたいと思います。

まず最初に申し上げておきますが、ワタクシはX-T1用のAFマクロレンズは所有していません。
X-T1導入から1ヶ月以上経ちましたが、どうも買う気が起こらないのです。
その理由は、正にこれから述べることに関連しているのですが、結論めいたことを先に言ってしまうと、X-T1はマクロ用途には向かないのじゃないか、と思うからです。
とりあえず、ワタクシの考えをお聞き下さい。

まずは、花マクロについて。

ワタクシが花を撮る場合、撮影倍率は等倍までは必要ありません。
せいぜい0.5倍あれば事足ります。
ワタクシの所有しているレンズの中では、タムロンのSP90(52BB)が使いやすくて写りも良いハーフマクロです。

さて、52BBでの実際のマクロ撮影はどうかと言うと・・・
「撮れないことはないが、使い勝手は良くなく、歩留まりもそれほど高くない」
と言った感じでしょうか。

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 【飯田町】 FUJIFILM X-T1 / TAMRON SP 90mm F2.5 MACRO(52BB) / F2.5 AE / ISO200 / JPEG(PROVIA)

まず、MFのし易さについては、ギリギリ及第点かなぁ。
EVFの通常表示では、52BBのような昔のレンズでは、ピントの山がハッキリわかりません。
MFアシスト機能であるデジタルスプリットスクリーン/ピーキングとも、ピントがシビアなマクロ撮影では、全く役に立ちません。

それでは拡大表示で、となりますが、ピントの山はわかるものの、シャッターを押す際の動作で、ピント位置がずれてしまうことが多々あります。
特にフォーカスモードをMFにすると、シャッター半押しで拡大表示がキャンセルされ、通常表示に戻ってしまうので、その際の表示遷移が気になって仕方がなく、その間にピントがずれてしまうのです。
ただしこれは、フォーカスモードをAFにしていると、シャッター半押しでも拡大表示のままなので、ワタクシは常にAFモードで撮っています。
MFモードにしないと、ピーキング機能等が使えませんが、どうせ使い物にならないので関係ありません(笑)


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 【飯田町】 FUJIFILM X-T1 / TAMRON SP 90mm F2.5 MACRO(52BB) / F5? AE / ISO200 / JPEG(PROVIA)

AFモードで拡大表示をすれば、シャッター半押ししても拡大表示のまま、と言うのは、ピント合わせの観点からはありがたいのですが、手持ちの場合、90mmレンズともなると、拡大表示をしている間に構図がずれまくります。
やはり、手ブレ補正機能が組み込まれていないのは、かなりのマイナスポイントです。

マクロ撮影での手ブレ補正機構の有効性については、それほど有効でないという声を良く耳にしますが、とんでもないことです。
手ブレ補正が有ると無いとでは、ミラーレス機で拡大MFを行う場合、写真の出来や歩留まりに雲泥の差が出ますよ。


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 【飯田町】 FUJIFILM X-T1 / TAMRON SP 90mm F2.5 MACRO(52BB) / F4 AE(+0.7) / ISO400 / JPEG(PROVIA)

手ブレ補正は無いけれど、その分シャッターショックが無いのは○。
かなり遅いシャッター速度でも、ブレに関しては懐が深いようです。
一眼レフとの組み合わせでは、1/200でもブレることはありますからね。

その他に関しては、可も無く不可も無い感じなので、結局のところ、MFのし易さが肝となります。
そう言った意味で、ギリギリ合格、と言う感じなんですね。

MFでの手持ちマクロでは、同じミラーレスのE-M5と比べると、手ブレ補正が非常に良く効き構図が決めやすいE-M5に軍配が上がります。


もしAFが効くマクロレンズだったらどうか?

手持ち花マクロでは、かなり善戦してくれると思います。
ただし、AF任せでピントを合わせたい場所にどれだけシビアに合ってくれるか・・・ここが心配です。
「拡大表示でAFを作動させ、体の前後で微妙な調整をする」と言うやり方が必要になると思います。
いずれにしろ、ある程度絞らないと、ピントの歩留まりは高くないんじゃないかしら。


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 【下野緑町】 FUJIFILM X-T1 / TAMRON SP 90mm F2.5 MACRO(52BB) / F8 AE(+0.3) / ISO1250 / JPEG(PROVIA)

それでは、より高倍率で撮ることが多い昆虫写真はどうかと言いますと・・・

これが非常に使いにくいのです。
問題は、やはりピントの歩留まり。
昆虫相手では、被写界深度を稼ぐため絞って撮ることが多いのですが、絞るとピントの山が見えにくいです。
拡大表示させても、ピントが合っているように見える範囲が広すぎて、ピントの芯を当てたい場所(大抵は眼)にジャスピンが難しいのです。

一方、開放付近では、拡大表示すればピントの山はわかるものの、今度は被写界深度が狭すぎて歩留まりが悪くなる・・・
正にジレンマ、ですねぇ。


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 【下野緑町】 FUJIFILM X-T1 / TAMRON SP 90mm F2.5 MACRO(52BB) / F11・1/180 / ISO400 / OLYMPUS STF-22 / JPEG(PROVIA)

もう一つ、昆虫を撮る時に問題になるのがフラッシュです。

X-T1、と言うかフジ機は、昆虫撮影には必須であるフラッシュに力を入れていないようで、純正クリップオンフラッシュを使っても、FP発光すらできません。
X同調は今どき1/180※・・・何か理由があるのでしょうか?
また、純正/サードパーティ製に関わらず、マクロフラッシュのラインナップも無いのです。

 ※・・・実際は1/200まで蹴られない場合が多いです。

仕方が無いので、オリンパス製のFL-600RやマクロツインフラッシュSTF-22を使っています。
上の写真は、STF-22を同じくオリンパスのツインフラッシュブラケットを介して装着していますが、STF-22はあまり使い勝手が良くないのです。
フラッシュヘッドが上下に簡単に動いてしまうし、太くて重いカールコードも邪魔です。
また、ツインフラッシュブラケットはアームが短いため、被写体に横方面から浅い角度で光を当てることができず、影を消すことが難しいのです。

ま、ここでオリンパス製品の文句を言っても仕方がありません(笑)
今のところレンズのラインナップばかりに注力しているフジには、アクセサリにも力を入れてくれることを期待するしかありませんね。


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 【下野緑町】 FUJIFILM X-T1 / XF 55-200mm F3.5-4.8 R LM OIS + VILTROX EXTENSION TUBE / F11・1/180 / ISO400 / OLYMPUS STF-22 / JPEG(PROVIA)

やはり、昆虫撮影のためにMFレンズを使うのは難しいです。
実際、X-T1で昆虫を撮ることはほぼ諦めています。
昆虫は、軽快に撮影できる一眼レフで撮れば良いですもの(笑)

でも、気分的に一眼レフを持ち出したくない時もあり、その場合、歩留まりを考えるとMFレンズではなく、純正の望遠ズームにクローズアップレンズもしくはエクステンションチューブを付けることが多いです。

先日、VILTROXと言う聞き慣れないメーカ製のエクステを買いましたが、安い中華製と言うこともあり、品質は低いです。
このエクステは接点を持っているためAFが効きますが、レンズとの装着面に遊びが多すぎ、時々接点がずれることにより、カメラが誤動作します。
まぁ、だましだまし使っています。

それはさておき、純正の55-200ズームは、望遠側は並+の描写でしかありませんが、広角側は解像度が高く、すこぶるよろしい写りなのです。
と言うことで、「望遠側+クローズアップレンズ」よりも「広角側+エクステ」※を使う方が、満足のいく画質になります。

 ※・・・エクステを付ける場合、焦点距離が短いほど、撮影倍率は高くなります。

しかも、広角側で撮ることにより、被写界深度が驚くほど深い!
すぐ上のシジミちゃんの写真ですが、この大きさで被写体全面にピントが当たることなど、マクロレンズではいくら絞っても不可能です。

しかも、AFがちゃんと効きます!
精度も十分。なんたって、被写界深度が深いから(笑)

この組み合わせの唯一の欠点と言えば、かなり被写体によらないとピントが合わないことです。
チョウが相手では、このセセリちゃんのように寝ている子でないと、まず逃げられると思います。
甲虫など動かない相手では、かなり有効な組み合わせでしょうね。


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 【高橋6丁目】 FUJIFILM X-T1 / XF 55-200mm F3.5-4.8 R LM OIS / F7.1 AE(+0.3) / ISO320 / JPEG(PROVIA)

この望遠ズーム、最短撮影距離でラミーカミキリをこれだけ大きく写せるので、背景などを選べば、望遠マクロ的な使い方もできます。
でも、本音を言えば、もう一歩被写体に寄ることができたらなぁ、と思います。

ただし、広角側と違って望遠側での解像度は今一つです。
広角側+エクステでは、昆虫の複眼が再現されますが、望遠側では厳しいです。


ちょっと色々書きすぎて、まとまりが無くなってしまいましたね(汗)

ワタクシの所感としては、
 ・かなり解像度が高いレンズでないと、通常表示でのピントの山は掴めない。
 ・手ブレ補正がないと、MFでの手持ちマクロは歩留まりが悪い。
と言ったところです。

AFが効くマクロレンズに関しては、試したことがないのでわかりませんが、倍率による浅い被写界深度を考えると、AF後に微調整が必要になるため、手ブレ補正がないのはかなりのマイナス要因だと思います。

そこで、現時点でワタクシがベストだと考えるのは、
 ・手ブレ補正のある55-200mmにエクステを噛まし、解像度が高く被写界深度が稼げる広角側で撮る
ってことになるんですね~。


あ~、疲れた(笑)


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by inakichi88 | 2014-05-25 22:13 | 路傍の花
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