とうとう五十路になりました ~ いなきち | |||||
昨日今日と、X-T1でのマクロ撮影を試みました。 今日はその中の昆虫マクロをご紹介しつつ、使用感などについてお話ししたいと思います。 昆虫撮影は、自然光で撮る場合とフラッシュを使う場合の2通りがあります。 ワタクシの場合は、絞り込んでのフラッシュ撮影が多いです。 小さな昆虫の隅々までシャープに撮りたいので、絞り込むことによる小絞りボケは覚悟して、被写界深度を優先させたいからです。 とは言え、昨日の花マクロの記事でも少し触れましたが、フジ純正のクリップオンフラッシュを所有していないので、他社製フラッシュをマニュアル発光させて使いました。 まずは、フラッシュを使わない写真からご覧頂こうかと思います。 ※※以下、絞り値は推測です。ワタクシ所有のニコンレンズ用アダプタは、絞り開閉が可能ですが、クリックストップがないため、実際に設定した絞り値がわかりません。 一番最初に申し上げることと言えば、やはりMFでのピント合わせの問題です。 とにかく、ピントが合わせにくい。 これに尽きます。 大抵の昆虫は、悠長に写真を撮る時間はありません。 例えばチョウなどは、止まっていたとしてもすぐに飛び立ってしまうので、パッと近づいてササッと撮らなければいけません。 また、テントウムシなどは、絶えず動いていることが多く、微妙にファインダで動きを追いながら、ピントが合った瞬間、いや、ピントが合うタイミングを見越してシャッターを押さなければ撮れません。 と言うことは、拡大表示を使っている暇はなく、通常表示のままピントを合わせなければいけません。 ところが、これが辛い。 この2日間では、ピントが合う打率は1割以下。 これでは話しになりません。 EVFの遅延表示については、実はそれほど気になりませんでした。 それよりも、単純に 被写体のコントラストにもよりますが、少なくともテントウムシでは全くと言って良いほど、ピントの山がわかりません。 ピーキングも当てになりません。 スプリットイメージ?・・・全然見えませんね。 ここに上げた3枚の写真は、数多くの犠牲の上に得られた奇跡の写真、と言ってもよろしいかと(笑) 念を押しておきますが、これはあくまでピントが非常に薄く、被写体が昆虫の場合のマクロ撮影でのことです。 通常のスナップなどでは、よほど絞りを開けない限り、ピントは問題ありません(多分)。 続いて、フラッシュ撮影です。 社外製フラッシュだと、設定が少し難しいです。 と言っても、別にマニュアル調光が難しい訳ではありません。 ワタクシはニコン機でも、時々はマニュアル調光を使っているせいで、設定値はそれほど苦も無く求めることができます。 ところが、フラッシュに設定する焦点距離、これが意外と曲者なのです。 フラッシュに設定する焦点距離は、フラッシュ光の広がり具合に関わってきます。 短い焦点距離だと、フラッシュ光は横に広がって発光し、長い焦点距離では、光が広がらずに発光します。 と言うことは、長い焦点距離を入力すると、被写体に当たる発光量が増えるんですね。 これだけのことならまだ良いのですが、光を回すためのディフューザを使い、場合によっては、フラッシュに付いているワイドパネルも併用したので、うまく光をコントロールできませんでした。 テントウムシの頭のテカリが強すぎて、解像感が喪失しているのは、フラッシュの設定が悪かったせいだと思います。 対して、シジミチョウの写真は、上手に調光できています。 この写真は、X-T1に付属するフラッシュを使って撮りました。 さすがは純正品ですね。 さらに、写りも大変上等で、社外品のフラッシュを使った時よりは、かなり鮮鋭度を感じる写真になっています。 もしかしたら、社外品のフラッシュを使った場合、微妙な調光ムラや、発光タイミングのズレなどにより、写りに影響が出ているのかも知れません。 いやぁ、どうにもしっくりきません。 ピントを合わせるのが難しく、ほとんど勘に頼って撮るのは、撮っていてあまり楽しいものではありません。 また、シャッターを押してから実際にシャッターが切れるまでの時間が少し長めに感じ、テンポ良く撮ることを阻害しています。 いや、ひょっとしたら、カメラ設定で表示させていたEVFのポストビューを切れば、少しはテンポが保てるかも知れません。 今度やってみましょう。 X-T1は、いっそのことこのような広角レンズを用いたマクロ?専用とした方が、幸せなのかも知れません。 いや、それじゃあつまらないなぁ。。。 まぁ、こんな感じで、結論を出すのは先送りしますが、少なくともMFでのマクロ撮影は、快適な撮影とはほど遠く、少々厳しい感じです。 問題は、純正レンズのAFがどこまで効くのか、と言うことに尽きます。 もし、昆虫相手の高倍率撮影でも、かなりのピント精度が得られるのなら、話しは変わってきます。 積極的にX-T1を使っても良いかなぁ、となりますもの。 でも、MFを強いられるとなると・・・う~ん、マクロ好きとしては、X-T1を買ったことを後悔することになるでしょうね。 ちなみに、X-T1での昆虫マクロに嫌気をなし、今日の午後からはD4を持ち出しました。 見えまくるピントの山。 MFで当たりまくるピント。(ちょっとウソ) 小気味よいシャッターフィーリング。 まるで別次元の満足感でしたよ~。 F16(F32) AE / ISO500 / NIKON SB-910 / RAW F22(F45) AE / ISO3200 / NIKON SB-910 / RAW 使いやすくテンポ良く撮れる撮影機材だと、構図のバリエーションなどを考える余裕が生まれ、このことが写真に幅を与えてくれると思います。 ピント合わせだけで精一杯だと、結局撮っていて楽しくないですね~。 ***************************************************************** 旧ブログ「私、ボケたくございません。」はこちら → http://minarai39.blog112.fc2.com/ *****************************************************************
by inakichi88
| 2014-04-13 20:07
| 昆虫たち
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