とうとう五十路になりました ~ いなきち

純正レンズ崇拝

以前も述べましたが、ワタクシはレンズメーカ製レンズに対し、全く偏見を持っていません。
それどころか、価格も安く素晴らしいレンズが多いと、日頃から愛用していました。
巷に良く見られる「純正レンズ崇拝」とは、無縁だったのです。

ところが、カメラをニコン機に換えてから、どうもレンズメーカ製レンズの描写に納得いかないことが出てきました。
ワタクシが愛して止まないシグマ150マクロでさえ、少々疑問に思うことがあるのです。

まず、ボケ味に対する疑問が一つ。
フォーカスが当たっている部分から徐々にボケていくその境目辺りの描写に、どうも違和感を覚えるのです。
これは感覚的なものだとは思うのですが、描写ががさつく、と言うかうるさくて、なだらかにボケていく感じではないのです。
まるでレンズの解像度の高さが、なだらかなボケ味の邪魔をしているような印象なのです。
特にD7100との組み合わせでは、この傾向が顕著に見られるようです。

二番目の疑問は、フラッシュを使った時の相性。
レンズメーカ製レンズを付けても、TTL調光精度はまずまず(と言うか、ソニーより格段に上)だと思いますが、フラッシュ光が当たった部分のエッジが微妙に滲んで、線が太く描写が汚いように感じます。

これらのことはレンズの特性やワタクシの設定のせいかもしれませんが、少なくともα900とこのレンズの組み合わせでは、今まで全く感じたことはなかったことです。
もしかして、レンズとカメラの相性が悪いのかしら・・・?

恐らくニコン機は、レンズとの通信で得た様々な情報を、画像処理に積極的に生かしているのではないでしょうか。
通信内容が完璧でないレンズメーカ製レンズの場合、画像処理に少なからず悪影響が出るのかも知れない・・・

そう考えたワタクシは、とりあえず純正のマクロレンズを試してみることにしたのです。

既に60マイクロは所有しておりますが、もう少し長いレンズの方が使いやすいため、それほど出番がありません。
となると・・・候補はこれしかありません。
AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED

昨夜遅くに届いたので、今日の雨が止んだ午後4時近くから、近所で試写をしてきました。
本当は、D7100で試したかったのですが、外は雨上がりの夕方。
かなり暗い中での撮影を強いられるので、高感度に強いD4を持ち出しました。
フラッシュは持って行きませんでした。


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 【飯田町】 NIKON D4 / AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED / F8 AE(-0.3) / ISO5000 / RAW

等倍域で撮ったので、実質の絞りはF4位でしょうか。
ご覧の通り、なかなかの描写です。
ボケ味を含めた全体の雰囲気が良いですね。

購入にあたり、色々なレビューや作例を参考にしたのですが、設計が古いせいかどうも解像度は最新レンズには負ける印象でした。
今日は高感度域での撮影になりましたので、解像度については明日以降に判断を持ち越した方がよろしいようです。
そこで、今日はボケ味と全体の描写、それから巷で論評されている口径食について着眼してみました。


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 【高橋1丁目】 NIKON D4 / AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED / RAW

口径食については、こんな感じです。
レンズを下から上に見上げる形に振って撮ったので、もしかしたらその影響もあるのかもしれませんが、絞り開放では中心部から少し外れただけで欠けるようです。
1段絞ればだいぶ緩和しますが、2段以上絞らないと完全に無くすことは困難なようです。
個人的には口径食はそれほど気にならないのですが、確かにレンズの口径の割には多めに出るように感じますね。

また、色収差が思ったより酷いようです。
こちらも、2段以上絞らないと消えません。
不思議なことに、カメラの液晶で見るよりパソコンで見た方が、色収差が少なく見えます。

少し話しがそれますが、D4の液晶は全然ダメですね。
このことについてあまり話しは聞かないのですが、プロの方はよくこの見え方で納得しているものだと、常々不思議に思っています。
だって、ピントが合っているのかどうか、拡大しても全くわかりませんもの。
少なくとも、厳密なピントが要求されるマクロ撮影においては、全く使えない液晶ですね・・・


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 【飯田町】 NIKON D4 / AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED / F3.5 AE(-0.7) / ISO2000 / RAW

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 【飯田町】 NIKON D4 / AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED / F8 AE(-0.7) / ISO7200 / RAW

上の写真が、恐らく絞り開放で、下の写真は実質F5.6です。
後処理をかけたものの、絞り開放ではコントラストが低下していることがわかります。
でも、なかなか嫌みの無い描写に思えますね。
F5.6まで絞ると、バランスが良い写りになるようです。

いずれにしろ、このボケ具合を見ると、買って損はなかったですね・・・
いや、そう思いたいなぁ(笑)


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 【飯田町】 NIKON D4 / AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED / F3.2 AE(-1.0) / ISO6400 / RAW

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 【飯田町】 NIKON D4 / AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED / F4.5 AE(-0.7) / ISO2200 / RAW

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 【飯田町】 NIKON D4 / AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED / F3.2 AE(-0.3) / ISO2200 / RAW

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 【高橋1丁目】 NIKON D4 / AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED / F5.6 AE(-0.3) / ISO4500 / RAW

e0308416_2019051.jpg
 【飯田町】 NIKON D4 / AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED / F5 AE(-1.0) / ISO11400 / RAW

今日は暗かったこともあり、絞りを開けて撮ることが多かったのですが、一般的に言われるように、F5.6~F8くらいの写りが秀逸だと感じました。
枯れたアジサイのカットなんて、実に情感が出ていると思うのですが、いかがでしょうか?
明日は晴れるようなので、色々と試してみるのが楽しみです。

それにしても、ニコン機の実絞り表示、何とかしてくれませんかねぇ。
一々レンズの撮影倍率表示を見ないと実際の絞り値がわからないのは、今日のようなレンズの試写では本当に困ります。
ちなみにこのレンズ、等倍でも露出倍数は2倍に満たないようですね~。(ちょっと得した気分、笑)


「純正レンズ崇拝」
どうやらその宗教に、少し興味を覚えてしまったようです(笑)

でも、最後までこのレンズと悩んだタムロンのSP90は、近いうちに購入するつもりです。
このレンズとは焦点域もかぶるけれど、やはり一度自分の目で確認したいのです。

・・・実は、5000円のキャッシュバックに釣られているからなんですけどね~(爆)



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by inakichi88 | 2013-10-26 20:30 | 路傍の花 | Comments(5)
Commented by kame3z at 2013-10-26 23:26
Nikonに関しては、確かに純正が一番なのでしょうね !
180と300しか使っておりませんが、
一番Nikonらしい写りだったと思います。
シグマは残念ながら今一つでした。
多分、(Nikonとシグマは訴訟とかありましたので)カメラのコントロールに関する情報をシッカリ流していないのではないかと思います。
その点、タムロンはOEMでNikonのレンズを造ったりしているので、
相性は良いのでは ?! と思ったりしています。

それにしても、105Macroはなかなか良さそうなレンズですね !
SP90Macroの新型が出ていなければ、このレンズを手に入れていました。
枯れ紫陽花などは、とてもリアルで実体感があります。
やはり純正は良いですね !

今、Nikonマウントでは、(今後、継続するのであれば)サンヨンの新型だけは手に入れたいです。
所有していたサンヨンは売却しました。
近いうちに新型が出そうなので、相場が落ちないうちに処分しました。
買値より高く売れましたよ(笑)
Commented by 海牛 at 2013-10-27 19:51 x
こんばんは。

鳥撮りのD4使いの方やニコン使いの方は、皆、液晶にビューファインダーをあてて確認してます。
特に聞いたこともないので、いなきちさんが仰ったことと何か関係あるんでしょうかね。

枯れたアジサイはジオラマのようです。

高感度ノイズのまったくないセンサーって製造不可能なんですかね?
考え方を変えて、撮ろうとするセンサーではなくて、撮らないようにするセンサーって出来ないんですかね。
例えば、2400万画素センサーを乗せている場合、下限値を1600万画素辺りに決めて、そこまでノイズの出ているpixelを消すとか。
その空いた間を白と黒情報以外の色から補完するとか。
昔に作られてるかもしれませんが、素人の空想です。

今日は、湾内で鳥撮りでした。
Commented by inakichi88 at 2013-10-27 21:48
フォトンさん、こんばんは。

>多分、(Nikonとシグマは訴訟とかありましたので)カメラのコントロールに関する情報をシッカリ流していないのではないかと思います。

なるほど、そういうことかも知れませんね!
ニコン機でシグマレンズを使う場合、ハッとする程素晴らしい写真が撮れることもありますが、どうも当たりが少ないように思えますもの・・・
ひょっとしてシグマって、嫌われもものだったりして(笑)

今日じっくり105マイクロを試してきましたが、なかなか素晴らしいレンズですよ!
D7100との相性が素晴らしいです。
とは言え、SP90にも並々ならぬ興味があるので、近いうちに手に入れる予定です。
どちらか気に入った方を残せば良いかな、と思っています。

サンヨンを処分されたのですね。
値崩れしない内に処分されたのは賢明だったかと!
ワタクシは逆に、値崩れするのを今か今かと待っています(笑)
Commented by inakichi88 at 2013-10-27 22:05
海牛さん、こんばんは。
ワタクシは以前α77を使っていて、その液晶の素晴らしさが基準になっているので、D4やD7100の液晶に対しては、どうしても辛口になってしまいます。(ピントの確認ができない以外は合格なんですけどね)

マクロの場合は合焦判断がとても重要だと思っていて、ワタクシ自身、かなりのシビアさを求めています。
ひょっとしたらワタクシの基準がうるさすぎるのかも知れませんが・・・

>枯れたアジサイはジオラマのようです。
なるほど!言い得て妙ですねぇ。
良くも悪くも、これがニコンの写りなんだと思います。

高感度ノイズの件、興味深く拝見しました。
センサーピクセルを結合して受光量を増やす方式は、少し前にどこかで読んだ気がしますが、それと似たような感じでしょうか?
画素補完をする際に、どれだけノイズを増やさないかが鍵になりそうですね!
Commented by inakichi88 at 2013-10-28 00:01
(続き)
海牛さん、

このお話を聞いて思い出したのですが、昔α77(だったと思います)のマルチショット・ノイズリダクションという機能について、カカクで皆さんと議論した覚えがあります。
ご存じかも知れませんが、マルチショット・ノイズリダクションは、高速シャッターを複数回切った画像を結合し、ノイズを減らすという方式なのですが、この仕組みがどうにも良く分からないのです。
ワタクシは、低感度で撮ったアンダー画像を重ね合わせる際に、スクリーン合成をかけていると推測したのですが、皆さんの実験でそうではないと実証されました。
どうやら、最初から高感度で撮った画像を重ねているようで、そうなるとどうやってノイズを消しているのか・・・
恐らく、複数画像の同一ピクセルを比較し、RGB情報が大きく異なっている部分をノイズと見なし、そのピクセルをキャンセルし、画素補完を行っているのではないかと結論づけたような気がします。(うろ覚えですが・・・)

ひょっとしたら、海牛さんが仰っている方法によっているのかもしれませんね!
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